西洋医学の問題点は、筋肉の機能障害をまだ十分に評価できていないことです。
整形外科診断は、画像検査と神経学診断で行われます。
骨が折れて痛いのであれば、レントゲン写真で骨折を確認でき、適切な治療管理を行ってくれます。
神経が圧迫され麻痺症状がある場合には画像診断で病気の状態を判断でき、神経学診断を合わせ、的確に神経障害を治療します。 また、筋肉の病気の中では、筋組織が切れてしまったり、筋肉の腫瘍などの筋肉の形に変化を生じる病気の場合には、適切に評価できます。
しかし、筋肉の痛み程度の軽い機能的障害は、レントゲン写真やMRI・CTなどの画像で表わすことができません。筋肉の微細な機能の悪化を、まだ医学的に評価できないのです。
評価が出来ないということは、症状があっても、第三者つまり医療者側が、その状態をどの程度のものか判断できず、適切な診断も治療もできないということです。
大概の医療機関では、レントゲン写真などの画像所見で異常がなければ、一般的保存療法で様子を見ましょうということになります。この治療で症状が軽快することが多いのですが、これらの一般的治療が効果ない場合が問題になります。
筋や軟部組織が原因の痛みやしびれを訴えても理解してもらえません。この結果、西洋医学では、筋肉の症状を無視しているかのような、外来診療となってしまうのです。